五個荘地区で住民のスポーツ振興と健康づくりに取り組んでいる「総合型地域スポーツクラブ健康倶楽部ごかしょう」。平成16年8月に発足以来会長を務めておられる北川友一さんにその「想い」をお伺いしました。
―はじめに、北川会長のプロフィールをご紹介ください。
昭和44年(1969年)に私は五個荘町(当時)の青年会(青年団)の会長になりました。青年会の会長は町の体育協会の理事になることが決まりでしたので、この年から平成15年1月までおよそ33年間体育協会の理事・理事長・副会長を務めていました。
―30年以上にわたる体育協会の理事を続けられた原動力は何ですか
私は裏方仕事が好きでしたし、この間に感動的な体験があって務めることができたのだと思います。印象深かったのは昭和56年に滋賀県で初めて開催された国体でした。五個荘体育館を会場にフェンシングの試合が行われたのですが、その試合の案内係講習を受けて案内係として国体に携われたことは印象的でした。
また、平成13年8月15日にNHKの「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」が開かれることになり、広報や会場準備に苦労しましたが、なんと3100人を超える住民が参加してくださいました。3100人が一斉にラジオ体操をした光景は忘れられません。
―なぜ、体育協会とは別に「健康倶楽部ごかしょう」を立ち上げられたのですか
平成15年は五個荘町の合併の議論が進行している最中でした。合併して自治体が広域になると五個荘地区住民のスポーツ振興や健康づくりの施策の優先度は低くなるのではないかという危惧がありました。当時、国も身近な地域で、多世代・多種目・多志向で地域住民が自主的・主体的に運営する「総合型地域スポーツクラブ」の育成に力を入れていました。
そこで、五個荘地区で「総合型スポーツクラブ」をたちあげるべく、平成15年6月から設立準備委員長となり、住民にアンケートを実施するなど設立に向けた取り組みをすすめ、翌年の平成16年8月21日に創設しました。創設日はアテネオリンピックの開催期間中でもあり、この記念すべき年にしました。
―現在、「健康倶楽部ごかしょう」はどのような活動を行っていらっしゃいますか
「20年後の体と心の健幸づくり」をスローガンに掲げ、「『体』『学』『癒』を科学し東近江市五個荘地区の医療費5%削減を目標に取り組み『健康寿命』アップに繋げていく」を行動指針として、10種目のスポーツに取り組んでいます。
他にも、スポーツの効果を実際に知るためにも、体組成測定を行い自分の体を数値化されたデータで知る取り組みも平成30年から開始しました。初年度は会員のうち80人ほどが筋肉量や体脂肪率などの測定を受け、スポーツの種別ごとの成果も確認できました。この取り組みは市の提案型事業で採択されて助成をいただいた年もありましたが、倶楽部からも費用を捻出し、現在も「インボディ測定会」として継続しています。
また、「東近江トレイル繖山コース・箕作山コース」や「歴史ウォーク」、「ヘルシークッキング」、五個荘出身の滋賀医大の医師による特別講演などの「学」や「癒」の活動にも取り組んでいます。
―ところで、北川会長はどんなスポーツをされているのですか。
実は、私は特にスポーツはしていなのです(笑)。私は裏方にやりがいを感じていますので。ただ、登山を平成10年から始めました。
―コロナ禍で「健康倶楽部ごかしょう」の活動にどんな影響がでましたか。
今年の3月16日から活動を中止し、新年度に入っても4月、5月の2か月間は活動を中止していました。6月から活動を再開したのですが、倶楽部の決め事として東近江市で感染者が確認されたら活動を停止することとしています。今後も感染が確認されたら1週間は様子をみることにしています。
6月に再開したときには、みなさん「待っていました」とばかりにスポーツで汗を流しておられました。卓球は用意していた卓球台が1台もなくなるほどの盛況ぶりでした。暮らしのなかでのスポーツの意義を改めて確認しました。ですから、コロナ禍でも体調管理と運動器具の消毒を徹底し、「三密」を避けるように注意喚起をするなどして、五個荘地区でのスポーツの灯を灯し続けたいと思っています。
―最後に、五個荘地区の方々にメッセージをお願いします。
「健康倶楽部ごかしょう」は「地域総合型」のスポーツクラブです。五個荘地区の一人でも多くの住民の方に会員になっていただき、一緒にスポーツを楽しみ、五個荘地区の健康寿命を伸ばしていきましょう!
(2020/7/17 聞き手・編集:六心会 地域支援担当 奥村 昭)
★地域総合型スポーツクラブ「健康倶楽部ごかしょう」
問い合わせ:TEL 48-2737 IP 050-5801-2737
五個荘小幡町318 五個荘コミュニティセンター内
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