五個荘コミュニティセンターでは、令和3(2021)年4月27日から5月14日にかけて“こどもの日”展示を行っている。
エントランスホールの吹き抜けには「鯉のぼり」が飾られ、「こどもの日」に因んで、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う。
ちなみに「こどもの日」は祝日法第2条に定められた5月5日の「国民の祝日」で、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされている。
”こどもの日”展示では、コミュニティセンター職員やまちづくり協議会運営委員等が大切に保管していた昭和時代の数々やLPレコード、絵画等が多数展示されていて、思わず見入ってしまう。
そして、展示が中盤に差し掛かる憲法記念日の5月3日(月)に、小ホールにおいて「おもちゃ病院」が開院された。
おもちゃを「診療」してくださったのは、「おもちゃ病院おうみはちまん」の皆さん。
「おもちゃ病院おうみはちまん」は、普段は毎月第4土曜日の午前に近江八幡市総合福祉センターひまわり館で「開院」している。
この日は五個荘コミュニティセンターの依頼を受けて、8名の「病院スタッフ」が五個荘コミュニティセンターに駆け付けてくださった。
まず、「おもちゃ病院おうみはちまん」の院長の玉尾健治さんが問診を行い、「来院」した方が、「おもちゃカルテ」(カルテ)に記入する。
カルテには「おもちゃの病状」(全く動作しない/一部動作しない/時々動作しない/破損/その他)や「本来の動作」などおもちゃを「触診」しながら聞き取り、それを来院者が記入する。
外観や機能が現状より悪化する場合に、「治療する」か「少しなら治療する」か「治療しない」かという「治療上の希望」と「部品等実費負担希望限度額」を記入する。
そして、スタッフが故障の原因を調べ、その場で修理できるものは修理する。
新たに部品が必要なものは一旦預かり、後日、修理して渡す。状況によっては修理を試みても直らないものもあり、その場合の対応についても玉尾院長が丁寧に説明をする。
部品代を除き修理代は無料であり、この日は午前11時から午後3時までの間に、6件の予約と3件の当日受付合わせて9件の「診療」があった。
子どものおもちゃには、買ったときに喜んだ子どもの姿や、喜んで遊ぶ子どもの姿が刻みこまれている。
おもちゃは子どもの成長の記憶でもある。壊れたおもちゃが再び動き出したとき、おもちゃが動いていた時の子どもの姿の記憶が蘇る。
「こどもの日」を控え、心和むおもちゃ病院の開院であった。
(報告:社会福祉法人六心会 法人本部 地域支援担当 地域支え合い推進員 奥村 昭)
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