令和3年3月26日(金)に第23回目となる「コミュニティ食堂てんびんの里みなみ」を、およそ4か月振りに開催した。
12月~2月は、「第3波」といわれる新型コロナウイルス感染拡大と、屋外で開催するため子ども達が風邪をひかないかという懸念もあって中止していた。
中止を決定するときに、今の小学校6年生が卒業して中学校に入学する前には再開しよう、3月の卒業式と終業式が終わった3月26日にしようと決めた。
そして再開日。
前日は雨模様であったが、晴天となった。
午前9時30分から地域密着型特別養護老人ホームきいとの地域交流スペースのキッチンで、養護老人ホームきぬがさと六心会職員、五個荘川並町のボランティアの方々が、この日の昼食メニューのカレーを調理する。
一方、会場の結神社には、午前10時すぎから五個荘地区社協の役員の方々や民生委員・児童委員、主任児童委員の方々、市社協担当者など、スタッフが続々と集まってきた。
春休み中の大学生ボランティアも1名参加してくれた。
そして、この日の「学び」のプログラムを実施してくださる、「きぬがさ山里山に親しむ会」の2名の方々が、早速、準備を始めてくださっている。
春休み期間の平日の昼間に開催するのは初めてのことなので、子ども達がどれくらい参加してくれるのか、やや不安であったが、民生委員・児童委員の方々の呼びかけもあり、集合時間の10時30分に集まった子どもは27名となった。保護者も3名参加してくださった。
そして、五個荘地区社協の深尾会長が子どもたちに「おはようございます!」と語りかけ、今日の内容を説明した後、本日もお世話になる結神社の本殿に向けて、全員で感謝の気持ちを込めてお辞儀をした後に「里山ミニミニハイキング」に出発。
五個荘川並町の民生委員・児童委員の奥井さんを先頭に、養護老人ホームきぬがさの後方にあるきぬがさ山・観音正寺の参道入り口から登る。
しばらく登ると、神社の跡地とその跡地にそびえる樹齢数百年と言われるヤマモモの大木に出会う。ここで一休み。
そしてまたしばらく登って、「忠霊塔」のある広場に到着する。
この「忠霊塔」は明治38年(1905年)に建立され、昭和24年(1949年)倒壊後、昭和28年(1953年)に再建された高さ約10mの石塔である。
そして、ここからは下りとなる。
滑らないよう、足元に気を付けて下る。ゴールは結神社からの「観音寺正寺参道」の入り口。
子ども達は元気であるが、一緒に歩くスタッフは息が上がり気味。
そして、全員が結神社に帰着した後は、「きぬがさ山里山に親しむ会」の方々による「昔のおもちゃづくり」
「竹とんぼづくり」「竹ぽっくりづくり」「びゅんびゅんごまづくり」の3つを準備してくださった。
子ども達は作ってみたいものに取り組む。作り方を丁寧に教えてくださる。
スタッフも昔を懐かしみながら、子どもたちの作業を見守り、手伝う。
そして、作ったおもちゃで遊んでみる。普段はやらない「遊び」であるが、「竹ぽっくり」で上手に歩いたり、思い思いのイラストを描いた「びゅんびゅんごま」を回したり、「竹とんぼ」を飛ばしたりする。
子どもたちのやわらかさと力強さを感じる。
そしてお昼。
2台のカレーの配膳台に子ども達が並ぶ。「腹減った~」といながらカレーを受け取る子も。
「いただきます」の後、みんなカレーライスを美味しそうに食べる。ドリンクは、カゴメ様よりご寄付いただいた野菜ジュース。そして、神戸物産様からご寄付いただいた「ナタデココ入りパインゼリー」をデザートにいただく。
時折吹く強い風に、福神漬けが入った容器が飛ばされるというハプニングもあったが、子ども達は次々にお替りをする。
中には3度お替りをする子どもも。「おなかふくれた~」という声も聞こえる。
歩いて、作って、遊んで、そして食べて。
境内の桜は8分咲き。
結神社は子ども達とスタッフの笑顔と元気な声に包まれていた。
【参加者】30名
子ども:27名 保護者:3名
【スタッフ】20名
きぬがさ山里山に親しむ会(2名)
地区社協(4名)、民生委員・児童委員(2名)、主任児童委員(2名)
五個荘川並町健康推進員(2名)、ボランティア(2名;1名は学生)
市社協(1名)、きぬがさ職員(3名)、六心会職員(2名)
(報告:社会福祉法人六心会 地域支援担当 地域支え合い推進員 奥村 昭)
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