白球を追え!~健康倶楽部ごかしょう“卓球”

「健康倶楽部ごかしょう」(北川友一会長)は総合型地域スポーツクラブとして、現在10種目(①テニス、②ヨガ、③卓球、④バドルテニス、⑤エアロビクス、⑥シェイプアップ、⑦健康トレーニング、⑧ウォーキング・ノルディックウォーク、⑨フレッシュテニス、⑩ディスコン)のスポーツを実施している。

会長の北川さん

会員のみなさんは、コロナ禍ではあるが、三密を避け、換気をするなど感染予防対策をとりながら参加している種目で汗を流す。

このうち卓球が12月11日(金)に開催されると五個荘地区住民福祉会議委員の市田衞さんから聞き、会場の五個荘体育館にお邪魔した。

午前9時30分頃にお伺いすると、すでに五個荘体育館のフロア半面に10台の卓球台が並べられ、参加者の皆さんが白球を追っている。市田さんも参加している。

間隔を空けて卓球台がずらりと並ぶ

ラリーが続く

しばらく競技の様子を見ていると、タイマーが鳴った。休憩時間である。

卓球種目のグループ長である浅井康三郎さんに聞くと、10分間プレイして5分休憩するという。

奥が浅井さん

15分1クールで、クールごとに対戦相手を変えながらプレイする。合計8クール、2時間である。球拾いも必要なので、参加者が交替で球拾いをする。

卓球は、毎週火曜日と金曜日の週2回、9時から12時までの間の2時間をプレイに、1時間は準備と後片付け、清掃にあてる。

卓球に参加しているのは、40歳代後半から最高齢85歳の男女約30人。平均年齢は75歳であるという。

この日は最高齢の片山さんも参加していて、プレイに、球拾いにと汗を流していた。

奥が片山さん

昨年(令和元年)度、卓球には年間延べ1485名が参加した。1回平均、約18名である。他の種目よりもずば抜けて多い。昨年度の健康倶楽部ごかしょうの全種目の参加者を合わせると延べ3405人であったので、卓球の参加者数は全体の4割以上を占めることになる。

会長の北川友一さんによると、健康倶楽部ごかしょうで好きな種目に参加して身体を動かした成果を「インボディ(InBody)測定」(体を構成する基本成分である水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析し、栄養状態に問題はないか、体がむくんでいないか、身体はバランスよく発達しているかなど、人体成分の過不足を評価する検査)して数値で知ることができるので、やりがいにもつながり、いろんな方が集まるので情報交換の場になっているいう。

アテネオリンピックの年に創設された「健康倶楽部ごかしょう」は、今まで16年に亘り、介護予防はもちろん、集いの場、憩いの場を創り出している五個荘地区の「財」(たから)であることを、卓球でいきいきとプレイする参加者のみなさんの姿から実感した。

(報告:社会福祉法人六心会 地域支援担当 地域支え合い推進員 奥村 昭)