小杉会長に聞く、「五個荘地区まちづくり協議会のこれから」

五個荘エリアで、多種多様な活動をされている「五個荘地区まちづくり協議会」。

「まちづくり」から「福祉」まで、住民にとってはなくてはならない団体となっている。

新型コロナウィルス感染拡大の影響で計画変更を余儀なくされる中、これからのビジョンを小杉勇会長にお伺いした。

 

———–はじめに小杉会長のプロフィールをご紹介ください

県内の金融機関を経て、民間企業に在職していた平成24年4月からまちづくり協議会の副会長に就任しました。副会長に就任する前は地元の自治会長を務めていました。

平成28年3月まで副会長を2期4年務め、平成28年4月から会長に任命され就任しました。現在、3期・5年目になります。

 

———–まちづくり協議会の概要についてご紹介ください

平成17年2月11日に当時の五個荘町が八日市市、愛東町、湖東町、永源寺町と合併し東近江市になりました。平成18年1月1日には能登川町と蒲生町があらたに東近江市と合併して今の東近江市になりました。旧五個荘町は住民サービスが手厚かったのですが、合併により住民サービスが低下しないかという懸念があるなか、「地域のことは地域で」ということで、市内14地区でそれぞれまちづくり協議会を設立することになりました。

五個荘町の合併協議会の委員が併せてまちづくり協議会の設立にも携わりました。そして、平成18年3月18日に「五個荘地区に集う人自らが考え責任をもって行動することにより、<心イキイキはつらつとみんなが愉しむまちづくり>」を目的に「五個荘地区まちづくり協議会」が設立されました。しかし、当初は、五個荘地区の住民の方に「まちづくり協議会」といってもなかなか理解してもらえませんでした。設立まで住民に対する十分な説明もなかったので仕方がないことでした。今まで五個荘町役場が実施していた大きなイベントをまちづくり協議会が継承して実施し、その活動を重ねるうちに、徐々にですが、まちづくり協議会の存在意義が住民の方に認知されるようになりました。設立してからの10年間は大変であったと思います。初代会長の八田英雄さんをはじめ、当初の役員さんたちはご苦労されました。

小杉勇会長

 

———–今般の新型コロナウイルス感染拡大で事業・活動にどんな影響がでていますか。また、これからどのような取り組みを進めていこうとしておられますか?

まちづくり協議会は、まちづくりと地域の情報交換・交流、福祉・健康増進、環境保全や住民の安全確保、歴史や文化、生涯学習と青少年育成など幅広い活動を行っています。こうした住民同士のふれあい・交流、つながりづくりを大切にした活動を積み重ねてきましたが、この新型コロナウイルス感染拡大により、まちづくり協議会が大切にしてきた活動を自粛せざるを得ない状況になっています。

今年は我慢できたとしても、そのあとに元に戻っていくか、この間のこの先も続く交流やつながりづくりの「ブランク」がとても気になります。今まで実施してきた大規模なイベントは中止していますが、これに代わるものを、小規模でのワークショップ形式で実施できることを検討しているところです。

その一つが防災活動です。災害に備えた平時での見守り支援活動と、災害時の避難誘導の支援を自治会ごとに進めることができるように、現在、マニュアルづくりを進めています。新型コロナウイス感染症対策を図りながら、地区内27ある自治会の自治会長さんを対象にして、9月1日の防災の日の時期に合わせて研修会を実施しようと思っています。また、大規模イベント中心から地域福祉と健康増進のソフト面の活動に方向性を少し転換しようと思っています。地域福祉は地区社協と市社協と連携しながら取り組み、健康増進は「健康クラブごかしょう」と連携しながら進めていきたいと思っています。

 

———–五個荘地区の住民の方々に一言メッセージをお願いします

新型コロナウイルスの感染拡大による活動自粛により、余り外に出ていない方もいらっしゃると思います。やがてワクチンも開発されるでしょうし、今回のことも過去のこと、歴史の一コマになると思います。

その歴史の訓え、新型コロナウイルス感染の訓えとして、互助精神でもって、地域における支え合い、助け合いをすすめ、元気なまちづくりを目指していきたいと思います。みなさんのご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

(聞き手・編集:社会福祉法人六心会 地域支援担当 奥村昭)